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源さんのひとりごと2009.04.11

昨年の夏、北京で開催された第29回オリンピック大会は、開会式や閉会式の華やかな演出とも合わせて世界中のスポーツファンを大いに楽しませてくれました。
日本からは男女合わせて三三九名の選手が参加しました。
この数は参加各国の中でも決して少ないものではありません。
従って開会前から予想されたメダルの数もかなりのものでした。
特に日本の御家芸である柔道を始め野球、水泳、サッカーなどメジャーな競技には日本全国から熱い期待が集中しました。
しかし、その結果は前回のアテネオリンピックに比べても大幅に少なく、大方の期待を裏切るものでした。
私は連日の競技をテレビで観戦しましたが、サッカーの反町ジャパンの不振には歯ぎしりし、柔道では金メダルが期待された鈴木選手の初戦敗退に愕然としました。
また野球で、星野監督率いる日本チームが、準決勝で逆転されて負けていながら、ベンチに居る一部の選手がニタニタ笑って話している様子がテレビ画面に出たときには、この程度の認識で勝負に取り組む姿勢が、未だに日本のスポーツが世界の一流と肩を並べられない理由のひとつだと思いました。
一方、大会前にはあまり話題にならなかったソフトボールやバドミントンの健闘には感動しました。
特にソフトボールの決勝戦は、手に汗を握る緊張の連続の中で、全ての選手達が「勝ちたい」と思う気持ちをむき出しにして、戦う姿が、テレビ画面を通じてさえ、背スジが寒くなるような興奮を私にあたえてくれました。これこそがスポーツの真の姿だとこの時私は感じたのです。 
 さて、オリンピック大会やワールド杯大会に出場することは、それらの国にとって、国の威信を世界中に高める絶好のチャンスでもあります。
日本にとっても、国際的な評価をより高めるための最も身近な行事だといえるでしょう。しかし、これらの大会に常に出場するためには、日本のスポーツの平均的レベルが世界の一流と並ばねばなりません。
ところが現在、日本のスポーツ界を監督する官庁は文部科学省です。つまり、日本のスポーツは、未だに教育の一環としてしか認められていないわけです。しかし、スポーツ選手が日本代表に選ばれるためには、東大に入るよりも困難な道程を経なければならないのも事実です。それならば、優秀な能力を持つと判断された人材が、他に邪魔されずにスポーツに精進できる制度を作るべきでしょう。
今こそ教育とスポーツを国の運営の両輪とするために「スポーツ省」の新設を望むのは私だけでしょうか。天性の能力を持つ人材を早期に発見して、先ず「人」であることを大切にして、一人でも多くのスポーツのエキスパートを世界に送り出したいのです。
そしてスポーツを通じて国に貢献した選手達が、生涯日本の英雄として豊かに過ごせる環境を準備してあげることはできないものでしょうか。
 
今年、新OBとなるあざみ野FCの第28回生26人の諸君も、新しい環境の中で更に大きく翼を広げてくれるよう私は願っています。そして日本のスポーツの振興にどのような形であれ、常に貢献しているのだと実感できる日々を過ごして下さい。そして、来年迎える「あざみ野FC創立30周年」では、OBとして是非、最前線で協力してもらいたいと期待しています。